突然前歯がとれた!?
- 芝ポーラ歯科
- 9月1日
- 読了時間: 4分
こんにちは、芝ポーラ歯科です⭐
前歯のかぶせ物がとれてしまったら・・・!! かなり焦りますよね💦
今回は、突然前歯のかぶせ物がとれてしまった症例を紹介します。

上の前歯がとれてしまいそのままなくしてしまったとのことです。
そして銀の土台が見えてしまっています。何も問題がなければとれてしまったかぶせ物を付け直すのですが、今回は土台と歯の間が虫歯になっており、またかぶせもの自体もおもちでないとのことで、再治療に加え、再製作を行うこととしました。 **とれてしまったものをそのまま付け直せる場合もありますので、詰め物・かぶせ物がとれてお困りの際には、とれてしまったものをご持参ください。ただし、診断次第では付け直しができず、治療・作り直しが必要となる場合もあります**
まずは応急処置として、見た目を改善していきます。
仮の歯の製作から。
いきなり完成写真です。その日のうちにつくりました。色が少しあっておりません。

その場ですぐに固まるレジン(プラスチック)で作成しているため、周囲の歯と色は異なりますが、ぱっと見ただけでは仮歯だとわかりません。(ライトを当てるとさすがに色の違いがわかりますが、お口の中は暗いので写真ほど差が出ません)
次の治療から、診断結果を踏まえて、次の治療より、土台のやり直しや根の治療などを行うため、治療期間中は仮歯で過ごしていただきます。
🍀仮歯のメリット
☑応急的に見た目を回復することができる
☑応急的にかみ合わせを回復することができる
☑最短で即日作成可能 ☑形の調整が簡単
🍂仮歯のデメリット
☑短期間の装着を想定しているので、とれたり割れたりしやすい
☑治療のたびに着脱が必要(歯科医師が着脱します)
☑とれたり割れたりしたら再装着や修理が必要 ☑材料の色が決まっているので周りの歯と色が異なる
☑その場で歯に合わせて作成するため、違和感(ざらざら、凸凹など)を感じることがある

↑シェードガイド(色見本)を使用し色合わせをしている作業 根っこや土台の治療が終了したら、最終的な型取りを行っていきます。 今回は患者様のご希望もあり自由診療のジルコニアセラミックを作製いたしました。
もちろん、保険診療での処置も可能です。ただし、保険診療の場合には以下のような特徴があります。
金属を使用する場合:裏側に金属が見えてしまい、見た目が劣ってしまうことがあります。また、経年により黄ばみが生じる場合があります。
プラスチック素材を使用する場合:一見きれいに仕上がりますが、外れやすい傾向があり、さらに汚れが付きやすいというデメリットがあります。
今回の患者様は審美性と耐久性の両立を重視し、自由診療のジルコニアセラミックを選択されました。
ジルコニアセラミックは、
汚れが付きにくい
自然な色合いで美しく仕上げられる
見た目の自由度が高く、本物の歯のように自然
といったメリットがあります。
一方で、デメリットとしては費用が高額になる点が挙げられます。
今回は、ジルコニアのベースにポーセレン(陶器)を重ねた、前歯専用の高精度な材料で作成いたしました。この方法は手間がかかりますが、自然な透明感が生まれ、本物の歯のような美しさを再現できます。さらに、芸能人の歯の製作も手がける技工所に依頼しているため、細部まで丁寧に仕上げられています。
院長としても、治療後にお口の中が自然で美しく整うと大きな達成感があり、とてもやりがいを感じる治療です。費用が高額になる点はデメリットですが、「高いものを買ったときの満足感」に近く、患者様からも「やってよかった」と感じていただけるケースが多いと実感しています。

どれがかぶせ物かわからないくらい自然な仕上がりとなりました😊
治療費:132,000円(税込・前歯)
治療回数:おおよそ4回
治療期間:約1~2か月(症例により異なります)
リスク・副作用:治療の過程で根の治療が必要になる場合があります。
仮歯やかぶせ物は強い力がかかると外れる・欠けることがあります。




